今回は、MLB2022シーズンの順位予想&展望をまとめました。
※太字のチームはPS進出と予想。
(今季から出場枠が12球団(各リーグにWCが+1)となっているので注意。)
ア・リーグ東地区の順位予想
予想順位 ()内は前年 |
チーム | スタンス |
---|---|---|
1 (1) | レイズ | 勝負 |
2 (4) | ブルージェイズ | 勝負 |
3 (3) | ヤンキース | 勝負 |
4 (2) | レッドソックス | 勝負 |
5 (5) | オリオールズ | 再建 |
展望
4球団全部がPS進出もあり得る激戦区
新ルールを昨季の星取りに合わせると、何とア東からは4球団もPS進出する形に。今季も同様に各球団戦力が揃っているので、本当に同地区から4球団のPS進出が実現しちゃうかもしれません。
そんな激戦区で1抜けしそうなのはやはりレイズでしょうか。グラスノーの全休や主力の放出という一見マイナス面な動きがありながら、投手や若手の巧みな運用で最終的には勝利を飾る。転ける姿を想像するのは今や難しいチームですし、混戦なら尚のこと有利かなと予想しています。
次に推すのは大型補強のブルージェイズ。レイやセミエンの退団は痛いですが、代わりにゴーズマンやチャップマンを補強するなど迅速な穴埋め。ゲレーロを中心に打線の破壊力は抜群で、投手陣の整備も順調。さらに上へと機運が高まっているでしょう。
一方、ヤンキースやレッドソックスも強力な戦力は有しているのですが、上記2球団と比べると薄い部分が目立つ印象。ヤンキースはコール以外の先発や主力野手のコンディション、レッドソックスは投手陣全般に懸念材料を抱えているなど、安泰とは言えない側面も見受けられます。
ア・リーグ中地区の順位予想
予想順位 ()内は前年 |
チーム | スタンス |
---|---|---|
1 (1) | ホワイトソックス | 勝負 |
2 (5) | ツインズ | 勝負 |
3 (3) | タイガース | 勝負 |
4 (2) | ガーディアンズ | 中間 |
5 (4) | ロイヤルズ | 中間 |
展望
CWS1強に隙はないように見えるが
現状ではホワイトソックスとその他諸々という図式のア中。投打ともに充実した戦力を誇るホワイトソックスなので、地区優勝はあくまで通過点。PSでどこまで勝ち上がれるかにもう視線が向かっている気もします。
がしかし、この地区には再建期の球団がいないという点は見逃してはいけません。
4球団とも弱点は多いですが、ツインズは打線、ガーディアンズは先発投手、タイガースとロイヤルズは期待の超有望株がデビューと、各々楽しみな点が。上位が狙える場合には補強に力を注ぐ球団もありそうなので、ホワイトソックスの尻尾に触れるぐらいは出来るかもしれません。
ただ、あくまで本番は来季以降と考えている球団が多い印象。今季の成績で今後の補強具合も変わってくるので、ア中の勢力図に影響を与える注目のシーズンとなりそうです。
ア・リーグ西地区の順位予想
予想順位 ()内は前年 |
チーム | スタンス |
---|---|---|
1 (1) | アストロズ | 勝負 |
2 (2) | マリナーズ | 勝負 |
3 (4) | エンゼルス | 勝負 |
4 (5) | レンジャーズ | 勝負 |
5 (3) | アスレチックス | 再建 |
展望
HOU1強に待ったをかけるのはどこ?
ここ数シーズンはアストロズとアスレチックスの一騎討ちが多かったア西ですが、アスレチックスは戦力維持が限界に達したので再建期に突入。
一方、アストロズはコレアが退団したとはいえ、まだまだ戦力は豊富。近年は穴が空いたポジションを若手で埋めるという流れも続いており、ダーティーな印象はありながらも実力はやはり本物です。
その対抗馬として推すのがマリナーズ。有望株の充実とデータを駆使したブルペン陣をベースに補強のギアを上げており、負の歴史に終止符を打つ時は近いはず。先発ローテなどまだ不安要素は残っていますが、今後ア西の主役に躍り出る可能性も秘めたチームです。
また、大谷&トラウトを有するエンゼルスや大型補強のレンジャースも面白い存在ですが、やはり投手力がコンテンダーの中では脆弱な印象。若手投手陣がどれだけ出来るかで上位への距離も変わってきそうです。
ナ・リーグ東地区の順位予想
予想順位 ()内は前年 |
チーム | スタンス |
---|---|---|
1 (1) | ブレーブス | 勝負 |
2 (3) | メッツ | 勝負 |
3 (2) | フィリーズ | 勝負 |
4 (4) | マーリンズ | 勝負 |
5 (5) | ナショナルズ | 再建 |
展望
ATL、NYM、PHIの三つ巴にMIAまで加わるか
昨季のブレーブス、19年のナショナルズと度々チャンピオンを出している地区ですが、シーズンは意外と低レベルな混戦になることも多いナ東。ただ、今季はハイレベルな混戦が期待できそうです。
その混戦を引っ張るのはやはり昨季のチャンピオン・ブレーブス。フリーマンの退団をオルソンで埋め、長所のブルペン陣にはジャンセンらが加わりさらに強力に。後はアクーニャJr.やオスーナが無事に復帰できれば、連覇への視界も良好と言えるでしょう。
そんなブレーブスを、いやMLB全体を震撼させたのがメッツの超大型補強。シャーザー、バシット、マルテら大物を続々と獲得し、大幅な戦力アップに大成功。ただ、メッツの大型補強はあまり機能しない気もしちゃうのが不安なところです。
上記2球団に少し遅れを取りましたが、フィリーズもシュワーバーやカステヤノスと大型契約を続け様に締結するなど食い下がる。ハーパーやウィーラーなどコアプレイヤーは多数揃っており、虎視眈々と上位を窺っています。
また、マーリンズもアルカンタラを筆頭に良いローテ陣を有しており面白い存在。オフの補強ではまだ堅実な姿勢を貫いていましたが、シーズン中の動き次第では上位進出も可能なレベルまで立て直しています。今後どのタイミングで補強のギアを上げるのか注目したいチームです。
ナ・リーグ中地区の順位予想
予想順位 ()内は前年 |
チーム | スタンス |
---|---|---|
1 (1) | ブルワーズ | 勝負 |
2 (2) | カージナルス | 勝負 |
3 (4) | カブス | 再建 |
4 (3) | レッズ | 中間 |
5 (5) | パイレーツ | 再建 |
展望
MIL、STLの一騎討ちか
カブスは再建期に突入し、レッズは多くの主力を放出。前者は鈴木誠也やストローマンの補強と予想外の積極的な動きを見せ、後者はカスティーヨをキープするなど僅かながらに勝負への道も残していますが、今季のナ中はやはりブルワーズとカージナルスの一騎討ちとなる可能性が高いでしょう。
そんな状況の中、バーンズやヘイダーを筆頭にローテとブルペンどちらも優秀な投手が揃っているブルワーズが1歩リードでしょうか。打撃陣の奮起次第ではチャンピオンも狙えるチームであり、特にイエリッチの復調には期待したいところです。
ただ、カージナルスもモリーナやウェインライト、そして帰ってきたプホルスがラストシーズンとなるため、有終の美を飾らせようと燃えているはずです。小規模に終わった補強には少し不満も覚えますが、良い選手は揃っているので、ブルワーズを破る可能性も十分あり得るでしょう。
ナ・リーグ西地区の順位予想
予想順位 ()内は前年 |
チーム | スタンス |
---|---|---|
1 (1) | ジャイアンツ | 勝負 |
2 (2) | ドジャース | 勝負 |
3 (3) | パドレス | 勝負 |
4 (4) | ロッキーズ | 中間 |
5 (5) | Dバックス | 再建 |
展望
SF、LADの争いに今度こそSDは加われるか
昨季のナ西はドジャースとパドレスの一騎討ちという大方の予想を覆し、まさかのジャイアンツが躍進。今季もジャイアンツとドジャースは有力候補となっていますが、期待を大きく裏切ったパドレスがどこまで盛り返せるかにも注目です。
ポージー引退の影響は少し気になりますが、個人的には今季もジャイアンツが面白い存在。下記2球団と比べるとビッグネームは少ないですが、巧みな戦略で好選手を多く獲得しており、投打の層の厚さやバランスの良さは2球団よりも上と評価しています。
一方、多くの主力がFAだったドジャースも戦力のキープには一応成功。選手の名前だけを見れば依然として圧倒的ですが、昨季よりは少し落ちた感じも。実のジャイアンツに対し名のドジャースという構図に陥っているので、今季こそは実を一杯生らしたいところでしょう。
また、パドレスは投手力を武器に食い下がりたいのですが、野手陣の層の薄さが足枷に。投手陣の余剰戦力を使って補強に動きたくても、それと同時に不良債権への対処も必要な状況。このポイントを上手く解決できれば上記2球団とも張り合えるのですが、現状では1歩後退という印象です。
終わりに
当てずっぽうですが、最後にワールドシリーズの予想をして終わりたいと思います。
ア・リーグはホワイトソックス
ナ・リーグはブレーブス
そして、チャンピオンはホワイトソックス
でお願いします!