中日ドラゴンズ2025の戦力外候補を予想しました。
戦力外通告で挙がるかもしれない候補だけでなく、自由契約の可能性があるベテランや外国人の去就も同様に取り上げています。
- 年齢は26年3月31日時点 (=年度末年齢)
- 可能性は高 A>B>C 低の順
- Dは育成落ちの可能性を意味
投手の戦力外候補
投手は先発タイプと中継ぎタイプに分けて見ていきます。
先発投手
| 選手 | 年齢 | 投 | 可能性 |
|---|---|---|---|
| 岡田俊哉 | 34歳 | 左投 | 引退 |
| マラー | 28歳 | 左投 | B |
| メヒア | 29歳 | 右投 | B |
| 土生翔太 | 25歳 | 右投 | B |
| 三浦瑞樹 | 26歳 | 左投 | C |
| 涌井秀章 | 39歳 | 右投 | C |
| 梅津晃大 | 29歳 | 右投 | D |
梅津晃大
実戦復帰まで1年以上要すると見込まれる、右肩関節唇の手術を7月に受けたため、一旦育成落ちとなる可能性が高いでしょう。肩の手術は肘と異なり、明確な復帰時期が読みづらいので、来季終盤の1軍登板を期待しての支配下継続は厳しいと思います。
土生翔太・三浦瑞樹
両投手とも安泰とは言えない立場ですが、投手事情や加入年数を踏まえると、キープの可能性が高いでしょう。ただ、2軍で不甲斐ない投球が続いた場合には、話が変わってきてしまう恐れも有しています。
マラー
不器用な投球から脱せられないマラーの去就は厳しそう。ドラゴンズの先発陣では上位のポテンシャルを有しているため、自分は様子見を希望していましたが、2軍でも炎上を繰り返しては危うい立場と言わざるを得ません。
メヒア
先発の時は結局変わった姿が見られなかったため、今季限りが濃厚だと見ていましたが、リリーフに転向してからは一変。苦しいブルペン事情を支える頼もしい投球を披露してくれました。ただ、指標の乏しさは依然として大きく変わっておらず、過信は禁物。あくまで保険枠なら、キープも有りかなというのが個人的な意見です。
中継ぎ投手
| 選手 | 年齢 | 投 | 可能性 |
|---|---|---|---|
| 祖父江大輔 | 38歳 | 右投 | 引退 |
| 森博人 | 27歳 | 右投 | A |
| マルテ | 31歳 | 右投 | A |
| ウォルターズ | 28歳 | 右投 | B |
| 伊藤茉央 | 25歳 | 右投 | B |
| 梅野雄吾 | 27歳 | 右投 | B |
| 近藤廉 | 27歳 | 左投 | B |
| 福敬登 | 33歳 | 左投 | B |
森博人
ここ数年戦力となれていない中、3月にトミー・ジョン手術を受ける形となってしまったので、少なくとも支配下を外れるのは濃厚でしょう。ただ、地元枠である点やTJ手術組への面倒見の良さを加味すると、育成落ちに留まる可能性は残っていると思います。
ボーダーライン上の中継ぎ
2軍生活も長かったリリーバーたちは当然安泰と言えないでしょうが、どの投手も残したい理由は見られるため、彼らの序列付けには悩みそうです。とは言え、投手陣の血の入れ替えは必須であり、この辺りの投手がバッサリ切られる可能性も否定できません。
マルテ・ウォルターズ
マルテに関しては対左や奪三振力の不安定さにより、確実な計算が立てられないため、今季限りの可能性が高いと見ています。一方、ウォルターズはシーズン終盤の変化により、少し見方が変わってきた印象も。依然として制球難は有していますが、先発挑戦やスプリットの取得といった新たな可能性を示しているため、もう1年見たいという気持ちも抱き始めています。
野手の戦力外候補
野手は捕手、内野手、外野手のポジション別に分けて見ていきます。
捕手
| 選手 | 年齢 | 打 | 可能性 |
|---|---|---|---|
| 宇佐見真吾 | 32歳 | 左打 | B |
| 石橋康太 | 25歳 | 右打 | C |
| 味谷大誠 | 22歳 | 左打 | C |
| 山浅龍之介 | 21歳 | 左打 | D |
宇佐見真吾
打撃型捕手が打てないとなれば、厳しい立場に陥るのも当然の帰結でしょう。石伊以外の若手捕手陣の体たらくにより、経験のある捕手はキープしておきたい捕手事情となっていますが、それ以前のレベルに感じてしまいます。
若手捕手陣
7捕手体制への回帰や支配下内での捕手数の削減など、今オフの捕手編成には様々な選択肢が考えられます。もし、支配下から捕手を2枚外すと決断された場合には、若手からも切る必要性が生じ、育成落ちなどの選択肢が検討されるかもしれません。
内野手
| 選手 | 年齢 | 打 | 可能性 |
|---|---|---|---|
| 中田翔 | 36歳 | 右打 | 引退 |
| チェイビス | 30歳 | 右打 | B |
| 佐藤龍世 | 29歳 | 右打 | B |
| 樋口正修 | 27歳 | 左打 | B |
| 板山祐太郎 | 32歳 | 左打 | B |
| カリステ | 34歳 | 右打 | C |
| ロドリゲス | 24歳 | 右打 | D |
チェイビス
人柄や長打力を受けると、NPBに慣れた姿を見てみたい助っ人ですが、問題は守備位置。アメリカ時代のメイン位置だった二塁もこなせるのであれば、カリステの後釜となるユーティリティー選手として期待できるのですが、現状はそこまでの選択肢を見込めないように感じます。
カリステ
ユーティリティー選手として多岐に渡る貢献を果たしてくれましたが、やはり打撃の不安定さがネックに。ボスラーの成功や上林の復活、山本&板山の貢献により、UT選手としての優位性も薄まってきたため、新たな選択肢へ切り替えるタイミングのように感じます。
※追記
昨オフに2年契約を結んでいたことが発覚したため、残留がほぼ確実となりました。
ロドリゲス
成長やポテンシャルは感じるものの1軍定着への道のりはまだ遠い、という認識は変わらず。キューバ案件のため、昨オフは元守護神の去就問題も絡み、支配下キープとの判断に至ったのだと推測しますが、今オフは色々な選択肢を考慮すべきだと思います。
※追記
カリステと同様に、2年契約を結んでいたことが発覚したため、残留は確実に。キューバ側との再交渉で、再度育成契約に切り替えてもらうとの試みも、おそらく難しいでしょう。
佐藤龍世・樋口正修・板山祐太郎
基本的に内野は、ベテランと外国人の動きだけで済ますと見ています。現役ドラフト等での放出はあり得るかもしれませんが、追加の戦力外については可能性が低い話でしょう。佐藤はトレード加入したばかり、樋口は代走屋として成長、板山は便利屋といった理由から、3選手ともキープ寄りだとは予想しています。
外野手
| 選手 | 年齢 | 打 | 可能性 |
|---|---|---|---|
| 駿太 | 33歳 | 左打 | B |
| 川越誠司 | 32歳 | 左打 | B |
| 濱将乃介 | 25歳 | 左打 | B |
| 尾田剛樹 | 25歳 | 左打 | B |
| 大島洋平 | 40歳 | 左打 | B |
左打の外野手の整理
やはり今年も、左打の外野手の整理は着手しなければならないポイントでしょう。まず年齢で判断すると、駿太や川越は危うい立場に映ります。駿太は守備の衰え、川越は不安定な打力と、持ち味が錆び付き始めているのが痛いところです。加えて、濱や尾田も安泰とは言えず、育成落ちなどの可能性は多少残っているように感じます。
大島洋平
1軍での打棒が更に厳しくなってきたとはいえ、功労者中の功労者であるため、上記の候補たちとは当然、別口の扱いでしょう。球団側から去就の話を持ち出すとは思えず、また大島の性分的にこのままバットを置いてしまう姿も、自分は想像できません。
