広島カープ2022オフの移籍情報と補強ポイントをまとめました!
広島カープの移籍情報【2022-23】
現在の支配下枠は67選手。
※投手は左投を表しています。
残留選手
去就が注目されながらも残留となった主力をまとめました。
選手 | 守備 | 契約情報 |
---|---|---|
アンダーソン | 投手 | 年俸55万ドル+契約金50万ドル |
ターリー | 投手 | 年俸80万ドル+契約金20万ドル |
マクブルーム | 一塁 | 年俸136万2500ドル+契約金50万ドル |
西川龍馬 | 外野 | 1年 1憶2000万円 |
野間峻祥 | 外野 | 1年 5000万円 |
新加入選手
選手 | 守備 | 前所属 |
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斉藤優汰 | 投手 | 苫小牧中央 |
益田武尚 | 投手 | 東京ガス |
河野佳 | 投手 | 大阪ガス |
戸根千明 | 投手 | 巨人 (現役ドラフト) |
長谷部銀次 | 投手 | トヨタ自動車 |
清水叶人 | 捕手 | 健大高崎 |
M・デビッドソン | 三塁 | アスレチックス |
内田湘大 | 内野 | 利根商 |
久保修 | 外野 | 大阪観光大 |
育成契約 | ||
辻大雅 | 投手 | 二松学舎大付 |
名原典彦 | 外野 | 青森大 |
中村貴浩 | 外野 | 九州産業大 |
退団選手
選手 | 守備 | 移籍情報 |
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中田廉 | 投手 | 戦力外-引退 |
菊池保則 | 投手 | 戦力外-引退→球団職員 |
山口翔 | 投手 | 戦力外→独立L火の国 |
田中法彦 | 投手 | 戦力外→セガサミー |
フランスア | 投手 | 自由契約 |
高橋樹也 | 投手 | 戦力外-引退→楽天球団職員 |
白濱裕太 | 捕手 | 戦力外-引退→球団職員 |
安部友裕 | 内野 | 戦力外-引退 |
中神拓都 | 内野 | 戦力外-引退 |
長野久義 | 外野 | 無償トレード→巨人 |
正隨優弥 | 外野 | 現役ドラフト→楽天 |
育成選手 | ||
戸田隆矢 | 投手 | 戦力外-引退 |
育成選手関連
支配下昇格
選手 | 守備 | 備考 |
---|---|---|
二俣翔一 | 三塁 | 2020年育成ドラフト1位 |
補強ポイント
明確な補強ポイントは少ない印象です。
先発ローテの強化
四本柱 | 大瀬良・森下・九里・床田 |
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次候補 | 遠藤・森・アンダーソン・玉村 |
谷間 | 野村・大道・コルニエル・中村祐・高橋昂 |
頼りにしたい四本柱が不調や故障など全員懸念材料を抱えているのはやはり大きな不安要素です。2022シーズンの先発投手の指標がリーグ下位レベルだったこともあり、ローテの選択肢を増やす動きは必須だと思います。
そのためにも、まず決断しなければならないのはアンダーソンとの再契約について。前半戦は高クオリティな投球を見せた一方、後半戦は尻すぼみに終わったため少し判断に迷ったでしょう。ただ、昨今の外国人補強の難しさも考えると、再契約は無難な選択だったと思います。
理想を言えばもう1人外国人スターターを補強できれば良いのですが、予算などを考えると厳しいでしょうか。結局、新加入はドラフト組だけとなりそうで、先発陣の強化は既存投手陣の底上げに期待といった感じです。
セットアッパー候補のリリーバー
- 栗林良吏 (CL)
- 矢崎拓也
- 森浦大輔
- ターリー
- ケムナ誠
- 松本竜也
栗林とその他諸々という印象があったのですが、指標的にはリーグ中位レベルのブルペン陣が形成できています。
その要因はやはり矢崎の台頭が大きいでしょう。長年伸び悩んでいた中、22年はセットアッパーを担えるほどに成長し、ブルペンに欠かすことの出来ない投手となりました。ただ、22年の成績は出来過ぎな印象も受けるので、頼り過ぎには注意。彼以外のセットアッパー候補も準備しておくべきだと考えます。
ブルペンの補強で手っ取り早いのが外国人リリーバーであり、ターリーの再契約+新外国人という動きが出来れば面白いなとは思っていたものの、フランスアの存在がネックとなっていました。ところが、フランスアの契約解除という決断を下したため、補強の動きにも活路が。コルニエルの先発転向もあり外国人リリーバーがターリー1人となっているので、おそらく新たな外国人リリーバーを連れてくる可能性も高いのではと期待しています。
三塁を守れる外国人スラッガー
龍馬や野間の引き留めに成功したので8ポジションに主力格の選手が配置できると思っていたのですが、坂倉の捕手専念により三塁手が1つ大きな補強ポイントとなりました。
三塁手の現状
- 坂倉の三塁スタメン回数:119
- 上本の 〃 :9
- 田中の 〃 :8
- 羽月の 〃 :4
- 矢野の 〃 :3
上記のように22年の三塁はほとんど坂倉が担ってきたので、彼がコンバートとなれば当然三塁に大きな穴が生じます。
上本や矢野など内野守備に秀でた選手が控えているので守備面のみなら心配無用なのですが、肝心の攻撃面は厳しいというのが現状。また、村上(ヤクルト)を筆頭に他のセ球団の三塁手には強打の選手が揃っているので、ある程度打力のある選手を置かないと相対的に大きな弱点となってしまう恐れがあります。
2年ぶりの外国人野手2人体制へ
年 | 外国人野手 一覧 | 人数 |
---|---|---|
2018 | エルドレッド・バティスタ・メヒア | 3名 |
2019 | バティスタ・メヒア・サンタナ | 3名 |
2020 | メヒア・ピレラ | 2名 |
2021 | メヒア・クロン | 2名 |
2022 | マクブルーム | 1名 |
ロサリオやバティスタ、メヒアらと続いてきたカープアカデミー(ドミニカ共和国)からの打者の供給が再び途絶えたこともあり、22年の外国人打者はマクブルームのみの1人体制となっていました。
マクブルームが前評判通りの活躍を見せたので普段は問題が無かったのですが、マクブルームの離脱時には火力不足を感じる打線に。やはり色々なリスクを考えると、もう1枚外国人打者を用意しておくべきだと思います。
なので、デビッドソンを早急に獲得できたのは良い動きだと思います。基本的には三塁のレギュラーとして期待ですが、最悪マクブルームに何かあった時の保険として機能して欲しいですね。
総括
投手陣が課題にもかかわらず、新戦力がドラフト組と戸根だけなのは寂しい限り。育成もあまり上手く回っておらず、運用面も新体制により未知数となっているため、補強で選択肢を増やす動きぐらいは見せて欲しかったところです。
一方、野手陣はデビッドソンを獲得し、坂倉コンバートの穴埋めを迅速に敢行。目立った補強はこれのみですが、野手の場合は競わせたい若手も充実し始めているので、後は成長に期待という流れでしょう。
正直今年も投手陣に大きな期待は持てないというのが個人的な印象なので、上位浮上のためには野手陣がどこまでカバーできるかが鍵。秋山が開幕からいるなどプラス材料を有しているので、それを新井新監督がどう料理していくのか注目です。