ドジャースの2025シーズン中の補強について予想してみました!
トレードによる補強の予想を補強ポイント毎に、注目候補を挙げながら行っていきます。
【補強候補リストの補足】
- 選手末尾の「*」は左投or左打、「#」は両打
- 保有期間の「※」は途中に球団OPやオプトアウト権の存在を意味
- 獲得の難度は純粋な獲得のしやすさを意味し、評価は易 A>B>C 難の順
先発投手
ここの補強が不要であることを今夏こそ期待していましたが、スネル&グラスナウとエース格の先発が揃って肩痛で離脱するなど、早くも暗雲が漂っています。正直、由伸以外はどうなるのか読めない陣容のため、可能なら補強を模索したいところなのですが……。
選手 | 所属 | 保有 期間 |
獲得の 難度 |
---|---|---|---|
サンディ・アルカンタラ | MIA | 2027※ | A |
菅野智之 | BAL | 2025 | B |
アンドリュー・ヒーニー* | PIT | 2025 | B |
ドリュー・ラスムッセン | TB | 2027※ | B |
パブロ・ロペス | MIN | 2027 | B- |
JP・シアーズ* | ATH | 2028 | B- |
ウォーカー・ビューラー | BOS | 2025 | C |
タイラー・マーリー | TEX | 2025 | C |
デビッド・ピーターソン* | NYM | 2026 | C |
ミッチ・ケラー | PIT | 2028 | C- |
サンディ・アルカンタラ (マーリンズ)
当初は先発の目玉候補と見られていましたが、TJ手術から無事復帰できたものの、肝心のクオリティ面が戻らず。今後復調の兆しが見えれば再度関心を集めるかもしれませんが、それがTDLまでに間に合うかは微妙な情勢です。
パブロ・ロペス (ツインズ)
アルカンタラに代わり注目され始めている投手。健康面も含め近年の安定感はロペスの方に軍配が上がるため、市場に出れば競合必至の人気銘柄となるでしょう。ただ、年俸抑制により高年俸選手の放出が噂されるツインズですが、順位次第ではトーンダウンする可能性も。実際に目玉候補として推すには、もう少し様子見が必要です。
まとめ
チームの順位や故障者の復帰次第では新たな候補が浮上する可能性も否定できませんが、現状は豊富な需要とは裏腹に、圧倒的な供給不足と言わざるを得ません。加えて、ドジャースが欲するのはPSでの先発を任せられる高いレベルであるため、候補は更に限られてしまいます。
昨夏は棚ぼた的にフラハティ (現タイガース)の獲得に成功した訳ですが、逆を言えば先発補強失敗の可能性にも切迫していました。そんな昨夏よりも厳しい先発市場に映るため、動けない展開も十分に考えられます。結局は、現存先発陣の健康こそが最大の補強と言えるかもしれません。
リリーフ投手
トライネンの再契約で終わらず、スコット&イエーツとオフに補強を積み、更にはキャスペリアスやドレイヤーと若手も台頭。全員揃ったら枠が無いよとの心配も一時は抱えていました。がしかし、こちらも故障禍に見舞われており、その心配が杞憂に終わるどころか、結局は夏の補強も求められそうな気配となっています。
選手 | 所属 | 保有 期間 |
獲得の 難度 |
---|---|---|---|
カイル・フィネガン | WSH | 2025 | A |
ケンリー・ジャンセン | LAA | 2025 | B |
ピート・フェアバンクス | TB | 2026※ | B |
ヨアン・デュラン | MIN | 2027 | B |
グリフィン・ジャックス | MIN | 2027 | B |
ギャレット・クレービンジャー* | TB | 2027 | B |
トレバー・メギル | MIL | 2027 | B- |
ライアン・ヘルズリー | STL | 2025 | C |
フィル・メイトン | STL | 2025 | C |
メイソン・ミラー | ATH | 2029 | C- |
カイル・フィネガン (ナショナルズ)
昨季もトレード候補に挙がっていましたが、売り捌けなかったどころか、まさかのノンテンダーFAという結末に。しかし、春に再会すると、今季は予想外の良化を見せ、チーム事情も相まって確実に市場へ出てくる候補の1人に挙がっています。ただ、良化の具体的な要因が見当たらないため、今後の再現性には不安も覚えます。
ピート・フェアバンクス (レイズ)
近年の安定したリリーフぶりに、来季まで保有可能な点を加味すると、リリーバーでは1番人気となる可能性も秘めています。主力の放出に柔軟な姿勢を見せるレイズとはいえ、確実に放出へ動くとはまだ断言できませんが、売り時を迎えているのは間違いないでしょう。
まとめ
昨夏のスコット (MIA→SD)やエステベス (LAA→PHI)のように、ハイクオリティとはいえ数ヶ月しか保有できないリリーバーにも、法外な対価が求められるほど市場が高騰中。そのため、先発市場と異なり選択肢が多くとも、注目候補を狙いに行くのは怖さも覚えます。
逆に、昨夏補強したコペックのように真価を発揮し切れていないリリーバーは、中コストでも獲得可能となるため、ここで挙げていない伸び悩む投手を狙う方がドジャースらしい気もします。
内野手
開幕前に懸念していた高齢化問題が徐々に露呈しつつある状態。とは言え、マンシーやロハスの復調を諦めるには時期尚早ですし、有望株のフリーランド抜擢という勝負手があるのも大きな材料。長期離脱者が出ない限りは現存戦力で臨むと見ていますが、読めない部分も依然として多いです。
選手 | 所属 | 保有 期間 |
獲得の 難度 |
---|---|---|---|
ノーラン・アレナド | STL | 2027 | A |
I・カイナー=ファレファ | PIT | 2025 | B |
ブランダン・ラウ* | TB | 2026※ | B |
ウィリ・カストロ# | MIN | 2025 | B- |
ジェフ・マクニール* | NYM | 2026 | B- |
ライアン・マクマーン* | COL | 2027※ | B- |
エウヘニオ・スアレス | AZ | 2025 | C |
グレイバー・トーレス | DET | 2025 | C |
ノーラン・ゴーマン* | STL | 2028 | C |
ボー・ビシェット | TOR | 2025 | C- |
ノーラン・アレナド (カージナルス)
オフにも噂に上ったアレナドが真っ先に挙がりますが、やはり年齢や契約期間を考えると推せない候補に。一方、他に堅実な主力格の候補が見当たらないため、上述のようにマンシーの復調を願う方が理にかなっているでしょうか。
ウィリ・カストロ (ツインズ)
主力格の候補はほぼ皆無ですが、デプス要員にはカストロやカイナー=ファレファのような気になる存在も。UT選手を重宝するチームなだけに、新たな便利屋を狙う展開もあり得るでしょう。ただ、大谷の二刀流復帰や若手の抜擢次第では枠が無くなりますし、キム・ヘソンに対する期待感もあるため、こちらも可能性は高くない話だと見ています。
まとめ
そもそもオフのFA市場での内野手が不作のため、TDLでの内野手候補が乏しくなるのも必然といったところ。だからこそ、ベッツの内野再挑戦を容認しているのでしょう。ベッツの守備が大幅に改善されたのは重要な意味を持っており、今夏に無理やり動く必要性が低くなったのは大きなポイントに挙がります。
一方、昨夏のエドマンのような、故障や不調に苦しむバウンスバック候補を狙いに行く展開はあり得るかもしれません。現存戦力への期待を続けるとの予想を再度主張しておきますが、昨夏のような秘策を温めている可能性も否定できないです。
外野手
パヘスが成長を見せる一方、打線強化のために補強したコンフォートは不調に陥る一進一退の陣容に。新たな問題が起きない限り、トレード補強の可能性はコンフォートの復調次第といったところで、他のポイントよりは明瞭な印象を受けます。
選手 | 所属 | 保有 期間 |
獲得の 難度 |
---|---|---|---|
ルイス・ロベルトJr. | CWS | 2027※ | A |
セドリック・マリンズ* | BAL | 2025 | B |
ライアン・オハーン* | BAL | 2025 | B |
ハリソン・ベイダー | MIN | 2025 | B |
ヘスス・サンチェス* | MIA | 2027 | B |
トレバー・ラーナック* | MIN | 2027 | B |
テイラー・ウォード | LAA | 2026 | B- |
ザック・マッキンストリー* | DET | 2027 | B- |
アドリス・ガルシア | TEX | 2026 | C |
サル・フレリック* | MIL | 2029 | C- |
ルイス・ロベルトJr. (Wソックス)
オフの間に実際に接触したとも言われるロベルトJr.が第1候補となる訳ですが、故障の多さに加え今季の不調を踏まえると、かなりリスキーな候補に。センターとしては現状パヘスが優れていますし、それでもセンター強化を狙うならマリンズ、外野の打力UPを期待するならラーナック辺りの方が無難な選択肢だと思います。
サル・フレリック (ブルワーズ)
超大穴候補についても触れておきます。外野手は内野手よりも動かしやすいため、意外なビッグネームが動く可能性も否定できません。中でも、フレリックはブルワーズのスタイル的にもあり得る話で、ドジャース的にもかなり好みな選手に映ります。実際にブルワーズがフレリック放出を本格的に進めるのはまだ先となるであろうため、可能性は極めて低い話ですが、意外とアンタッチャブルな候補ではない点は知っておいて欲しい話です。
まとめ
外野市場は他ポイントより選択肢があるように感じるため、補強が必要となった場合でも難航する可能性は低いと見ています。ただ、WS連覇を目指すチームが無難な選択肢を取るのは面白くないとの感覚もあるため、可能性はほぼ皆無と知りながら、フレリックのような超大穴候補についても触れてみました。
後、パヘスのレギュラー固定を前提に話を進めてきましたが、彼の状態にはまだ懐疑的な部分が残っています。内野陣の不安定さを踏まえると、エドマンの外野起用を増やせない場合もあるため、パヘスの継続的なパフォーマンスは重要な要素を担っており、今後注視していきたいポイントの1つと言えるでしょう。