現役ドラフト2025の放出候補を予想しました!
12球団の放出候補をそれぞれリストアップし、特に可能性が高そうなポイントを予想していきます。
※Pは左投。
現役ドラフトとは?
現役ドラフトについて、まだ理解できていない方もいらっしゃると思うので、まずは現役ドラフトの簡単なおさらいから始めていきます。
現役ドラフトとは、出場機会に恵まれない選手の移籍活発化を狙う移籍制度です。2022年から開始し、毎年12月に行われており、今年の開催日は12月9日が予定されています。
細かなルールについては、過去に「2023年の現役ドラフト予想」の方でまとめているのですが、おそらく読んでもよく分からないと思います。説明下手で、申し訳ないです。
とはいえ、現役ドラフトは非公開で行われるため、ファン側がそこまで詳細を把握しておく意味はほとんどありません。以下で紹介する、簡単なルールと対象に選べない選手の条件さえ理解しておけば、十分楽しめると思います。
現役ドラフトの簡単なルール
【簡単なルール】
- 非公開で実施
- 対象選手は、球団側が2名以上を選定
- 全球団が必ず、1選手は獲得し1選手は放出
- 指名順は人気投票順
※同票数などになった場合には、ウェーバー順を採用 - 2巡目まで実施可能
※昨年までは希望制も、今年からは何らかのルール変更?
【対象に選べない選手】
- 育成選手
- 外国人選手
- 複数年契約中の選手
- FA権を保有、あるいは行使した経験がある選手
- 前年のシーズン終了後に、選手契約の譲渡 (トレードなど)で獲得した選手
- シーズン終了後に育成から支配下昇格させた選手
- 来季の年俸が5,000万円以上の選手
※ただし、1名に限り5000万円以上1億円未満の選手を対象にでき、その場合は3名以上の対象選手をリストアップすること
以上が現役ドラフトに関する簡単なルール説明ですが、1点だけ補足事項が。今年は2巡目に関して何らかのルール変更が行われるようで、その続報については12月上旬に発表されるとのことです。また詳細が分かり次第、追記します。
それでは、メインテーマである放出候補の予想に移ります。予想するための材料が乏しく、相変わらず手探りな内容となっていますが、過去の傾向等を駆使し、何とか各球団の予想をまとめました。
阪神タイガース
【現役ドラフト候補の予想】
- 岡留英貴 (P/26歳)
- 富田蓮 (P/24歳)
- 島田海吏 (OF/30歳)
- 小野寺暖 (OF/28歳)
- 豊田寛 (OF/28歳)
- 井上広大 (OF/24歳)
※過去の放出選手
22年:陽川尚将 (IF)、23年:馬場皐輔 (P)
24年:浜地真澄 (P)
1軍のブルペン陣に定着できていないリリーバーの放出が、ここ2年は続いているため、この流れで言えば岡留が軸になるのではと見ています。また、先中を行ったり来たりの富田も立場が怪しくなりつつあり、年数の浅い投手を除くと、この2投手ぐらいしか投手陣では候補が見当たりません。
一方、野手では外野陣の選別が気になるところ。流石に、井上の放出は時期尚早だと思いますが、他の右打外野手がリストに連ねる可能性は否定できません。
横浜DeNAベイスターズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 吉野光樹 (P/27歳)
- 堀岡隼人 (P/27歳)
- 橋本達弥 (P/25歳)
- 九鬼隆平 (C/27歳)
- 益子京右 (C/25歳)
- 東妻純平 (C/24歳)
- 知野直人 (IF/27歳)
- 森敬斗 (IF/24歳)
- 関根大気 (OF/30歳)
- 勝又温史 (OF/25歳)
※過去の放出選手
22年:細川成也 (OF)、23年:櫻井周斗 (P)
24年:上茶谷大河 (P)
現状の選手層の兼ね合いで見ていくと、捕手や外野手からが出しやすいように見えます。がしかし、どの球団に渡るか分からない現役ドラフトで捕手を放出するのは、やはりリスクが高いため、捕手の選択は避ける可能性が高いでしょう。
以上を踏まえると、まずは外野手から挙がりそうで、特に今季の不振により年俸も5000万円を切った関根が、軸となりそうな印象を受けます。
読売ジャイアンツ
【現役ドラフト候補の予想】
- 平内龍太 (P/27歳)
- 菊地大稀 (P/26歳)
- 田中千晴 (P/25歳)
- 堀田賢慎 (P/24歳)
- 又木鉄平 (P/27歳)
- 山田龍聖 (P/25歳)
- 岡田悠希 (OF/26歳)
- 萩尾匡也 (OF/25歳)
※過去の放出選手
22年:戸根千明 (P)、23年:北村拓己 (IF)
24年:畠世周 (P)
近年のドラフト1~3位の中で伸び悩んでいる投手を、選ぶ可能性が高いのかなとは予想しています。具体的には平内辺りを想像していますが、シーズン終盤のフォーム変更が何を意味するのか読み切れない部分も残るため、断言までには至れない感じです。
また、しょっぱい人選を見せた年もあるので、シンプルに戦力化が厳しい選手を選ぶ可能性も、当然残っています。
中日ドラゴンズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 勝野昌慶 (P/28歳)
- 根尾昂 (P/25歳)
- 福敬登 (P/33歳)
- 石橋康太 (C/25歳)
- 土田龍空 (IF/23歳)
- 鵜飼航丞 (OF/26歳)
- 尾田剛樹 (OF/25歳)
※過去の放出選手
22年:笠原祥太郎 (P)、23年:鈴木博志 (P)
24年:石垣雅海 (IF)
一時は1軍戦力 or 有望株だった選手を選ぶ傾向が強く、ここに1軍首脳陣からの評価も加えると、根尾・石橋・土田の3選手の中から選ぶ可能性が高いと見ています。ただ、何れも出しづらい理由が見受けられるため、決め手に欠く印象も受けます。
妙なところで見栄を張る球団なので、賛否両論の放出を行う雰囲気もプンプンと。変に荒れる決断を下すぐらいなら、例年から少し水準を下げた候補でお茶を濁すのも、賢明な手ではないかと思うのですが。
広島カープ
【現役ドラフト候補の予想】
- ケムナ誠 (P/30歳)
- アドゥワ誠 (P/27歳)
- 大道温貴 (P/27歳)
- 益田武尚 (P/27歳)
- 遠藤淳志 (P/26歳)
- 長谷部銀次 (P/27歳)
- 林晃汰 (IF/25歳)
- 中村貴浩 (OF/25歳)
※過去の放出選手
22年:正隨優弥 (OF)、23年:中村祐太 (P)
24年:矢崎拓也 (P)
1軍の投手陣が改善傾向にある一方、2軍で燻り続けている投手も多く抱えているため、彼らの中から選択していく可能性が高いでしょう。
昨年はまさかの矢崎放出と奮発しましたが、その甲斐空しく裏目に出てしまい、支配下枠の逼迫から、九里の人的補償が獲れないとの大恥にも繋がってしまいました。よって、今年は以前のように、下寄りから選ぶ形になるのではと予想します。
ヤクルトスワローズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 清水昇 (P/29歳)
- 丸山翔大 (P/27歳)
- 阪口皓亮 (P/26歳)
- 長谷川宙輝 (P/27歳)
- 石原勇輝 (P/24歳)
- 武岡龍世 (IF/24歳)
- 丸山和郁 (OF/26歳)
- 濱田太貴 (OF/25歳)
※過去の放出選手
22年:渡邉大樹 (OF)、23年:梅野雄吾 (P)
24年:柴田大地 (P)
外様選手を選ぶか、それとも生え抜きから選ぶか。他球団経由で加入した選手を除くと、候補はかなり限られてしまい、清水のようなドラ1や若手野手の選定に至る可能性も。大胆な人選も1つの手ではありますが、ヤクルトの風土的には考えづらい動きでしょう。
1番無難な人選は丸山翔や武岡辺りだと見ていますが、彼らにまだ期待を寄せているのであれば、阪口や長谷川といった外様選手の放出に傾くかもしれません。
ソフトバンクホークス
【現役ドラフト候補の予想】
- 津森宥紀 (P/28歳)
- 尾形崇斗 (P/26歳)
- 木村光 (P/25歳)
- 石塚綜一郎 (IF/24歳)
- 井上朋也 (IF/23歳)
- 川村友斗 (OF/26歳)
- 山本恵大 (OF/26歳)
※過去の放出選手
22年:大竹耕太郎 (P)、23年:水谷瞬 (OF)
24年:吉田賢吾 (C)
今年も人気を集めるチームであることに変わりはないでしょう。昨年の吉田の放出が予想外だったように、人選については中々絞り込めないのですが、ここ2年と同様に、今年も野手中心ではないかと予想しています。
ドラ1である井上を選ぶのか。それとも、育成指名から健闘を見せるも、有望株でとどまっている選手たちから選ぶのか。どちらを選んでも人気候補になると見ていますが、候補を選定する上で、経歴を加味するかどうかは個人的に気になっている点です。
日本ハムファイターズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 池田隆英 (P/31歳)
- 山本拓実 (P/26歳)
- 堀瑞輝 (P/27歳)
- 松浦慶斗 (P/22歳)
- 上川畑大悟 (IF/29歳)
- 細川凌平 (IF/23歳)
- 阪口樂 (IF/22歳)
- 今川優馬 (OF/29歳)
※過去の放出選手
22年:古川侑利 (P)、23年:長谷川威展 (P)
24年:田中瑛斗 (P)
投手の放出が続いているチームですが、便利屋やブレイク前の若手など、選定するタイプは年によって異なります。今年の候補に合わせれば、便利屋なら池田、ブレイク前なら松浦辺りが挙がりそうですが、個人的には伸び悩む元有望株として、堀が1番選びやすい投手に映ります。
一方、野手では今川が気になる存在に。1軍レベルのコーナー野手を多く抱えるチーム事情から、出番に中々恵まれていないため、現役ドラフトの趣旨にかなり沿う候補ではないかと見ています。
オリックス・バファローズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 権田琉成 (P/26歳)
- 入山海斗 (P/25歳)
- 富山凌雅 (P/28歳)
- 野口智哉 (IF/26歳)
- 茶野篤政 (OF/26歳)
- 渡部遼人 (OF/26歳)
- 池田陵真 (OF/22歳)
※過去の放出選手
22年:大下誠一郎 (IF)、23年:漆原大晟 (P)
24年:山足達也 (IF)
1番現役ドラフトに消極的なチームだと感じています。失礼な言い方をすれば、戦力外でもおかしくない立場の選手を、度々リストアップしているように映ります。
一応、多めに人数を挙げましたが、野口や池田辺りを損切りする可能性は、やはり低いでしょう。病み上がりが多いように、選手層の厚さがあまり見込めない状況のため、今年も前述のようなスタンスを貫くと見ています。
楽天ゴールデンイーグルス
【現役ドラフト候補の予想】
- 津留﨑大成 (P/28歳)
- 林優樹 (P/24歳)
- 伊藤裕季也 (IF/29歳)
- 入江大樹 (IF/23歳)
- 青野拓海 (IF/20歳)
- 辰見鴻之介 (UT/25歳)
※過去の放出選手
22年:オコエ瑠偉 (OF)、23年:内間拓馬 (P)
24年:伊藤茉央 (P)
現役ドラフトがありそうな候補の多くが、戦力外の時点で切られてしまったため、候補自体がかなり少ない状況。ただ、見切りの早いチーム故に、昨年の伊藤のように想定外のタイミングで放出されるケースもあるので、結局は絞り込めないチームに映ります。
投手では津留﨑か林ぐらいしか候補が見当たらない一方、野手でも丁度良い候補が中々浮かばないため、1番可能性が高いのは林を軸にした選定だと予想しています。
西武ライオンズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 松本航 (P/29歳)
- 青山美夏人 (P/25歳)
- 上田大河 (P/24歳)
- 浜屋将太 (P/27歳)
- 佐藤隼輔 (P/26歳)
- 児玉亮涼 (IF/27歳)
- 岸潤一郎 (OF/29歳)
- 平沼翔太 (OF/28歳)
- 蛭間拓哉 (OF/25歳)
※過去の放出選手
22年:松岡洸希 (P)、23年:愛斗 (OF)
24年:本田圭佑 (P)
1軍の戦力になった時期はあったものの、継続できなかった選手をここ2年は放出しているため、今年も同様の選択を行うと見ています。投打ともに、そのポイントに合う候補は見受けられますが、今井や髙橋光と主力投手の流出が濃厚となっているので、投手は出しづらいようにも映ります。
よって、今年は野手中心と予想。流石に、蛭間をここで見切れるとも思えないので、岸辺りが軸となるでしょうか。
ロッテマリーンズ
【現役ドラフト候補の予想】
- 東妻勇輔 (P/29歳)
- 廣畑敦也 (P/28歳)
- 八木彬 (P/28歳)
- 坂本光士郎 (P/31歳)
- 鈴木昭汰 (P/27歳)
- 茶谷健太 (IF/28歳)
- 安田尚憲 (IF/26歳)
- 石川慎吾 (OF/32歳)
※過去の放出選手
22年:成田翔 (P)、23年:佐々木千隼 (P)
24年:平沢大河 (UT)
ここ2年はドラ1の放出が続いており、15年の平沢、16年の佐々木と来たら、順番的には17年のドラ1である安田となってしまいます。奇しくも、安田はHR 0本に終わるなど、かなり期待外れな現状に陥っており、見切りを付けられてもおかしくない立場にあります。ただ、サブロー新体制となっても尚、期待は寄せられているようなので、安田の場合はもう1年見守る形となりそうです。
そうなると、実際に挙がるのはブルペン陣と予想。流石に、こちらのドラ1組の選定も時期尚早と見ており、廣畑や東妻といった戦力化に導けていない投手から、選ぶ可能性が高いのではないでしょうか。
