今回は、日本ハムファイターズ2021オフの補強情報をまとめました!
トラブルが相次いだファイターズ。
その悪しき空気を清算するためにビッグボス新庄を新監督に招聘。一体、どんな化学反応が起こるのでしょうか。
日本ハムファイターズの移籍情報【2021-22】
※投手は左投を表しています。
新加入選手
選手 | 守備 | 21所属 |
---|---|---|
C・ポンセ | 投手 | パイレーツ |
J・ガント | 投手 | カージナルス →ツインズ |
古川侑利 | 投手 | 巨人 ※当初育成→支配下 |
達孝太 | 投手 | 天理高校 |
畔柳亨丞 | 投手 | 中京大中京高校 |
北山亘基 | 投手 | 京都産業大学 |
長谷川威展 | 投手 | 金沢学院大学 |
松浦慶斗 | 投手 | 大阪桐蔭高校 |
水野達稀 | 内野 | JR四国 |
R・ヌニエス | 一塁 | DETタイガース →ブルワーズ3A |
阪口樂 | 一塁 | 岐阜第一高校 |
有薗直輝 | 三塁 | 千葉学芸高校 |
上川畑大悟 | 遊撃 | NTT東日本 |
A・アルカンタラ | UT | SFジャイアンツ3A |
育成契約 | ||
福島蓮 | 投手 | 八戸西高校 |
柳川大晟 | 投手 | 九州国際大付高校 |
速水隆成 | 捕手 | 群馬(独立L) |
阿部和広 | 外野 | 平塚学園高校 |
退団選手
選手 | 守備 | 移籍情報 |
---|---|---|
バーヘイゲン | 投手 | 自由契約→カージナルス |
斎藤佑樹 | 投手 | 引退 |
秋吉亮 | 投手 | 自由契約 ※ノンテンダー →独立L福井 |
村田透 | 投手 | 自由契約 |
アーリン | 投手 | 自由契約 →ドジャース(マイナー) |
鶴岡慎也 | 捕手 | 自由契約-引退 |
R・ロドリゲス | 内野 | 自由契約→味全(台湾) |
今井順之助 | 内野 | 戦力外 →メキシカンL ※招待選手 |
西川遥輝 | 外野 | 自由契約 ※ノンテンダー →楽天 |
大田泰示 | 外野 | 自由契約 ※ノンテンダー →DeNA |
谷口雄也 | 外野 | 引退-球団職員 |
育成選手 | ||
鈴木遼太郎 | 投手 | 戦力外→エイジェック |
海老原一佳 | 外野 | 戦力外-引退 |
育成降格
以下の支配下選手とは自由契約後に育成で再契約。
- 長谷川凌汰(投手)
- 田中瑛斗(投手)
- 樋口龍之介(内野)
- 難波侑平(内野)
補強の注目ポイント
ミーハードラフト、ノンテンダー、外国人選手大量補強と話題の尽きないオフ。
ドラフトの評価
上位の達、有薗から始まり、阪口、畔柳、松浦と高校生の超有望株たちを集める、所謂ミーハードラフトを実行した形に。その一方で、弱点の二遊間に水野&上川畑、投手強化に長谷川&北山と即戦力候補を怠らず指名したところも見逃せないポイントです。
現時点で良し悪しを評価するのは難しいでしょう。育成のハムを取り戻すというメッセージは十分に伝わったので、ここから何人育て上げられるか。成否が分かるのは数年後、その時どのようなチームになっているのか楽しみですね。
ノンテンダーについて
当初再契約の可能性もあり得ると言っていましたが、結局3選手とも退団。
- 西川遥輝→楽天
- 大田泰示→DeNA
- 秋吉亮→独立L福井
3選手の功績に配慮してノンテンダーという日本では見慣れない表現をわざわざ用いたのでしょうが、結局は要らぬ気遣いだったように感じます。
もし本当に功労者と考えていたならば、大幅減俸により合意が難しい状況だったとはいえ年俸提示など従来のプロセスを経てから退団という結論に達した方が当事者を含む多くの人が納得できたと思いますし、今回のように悪目立ちもしなかったのではないでしょうか。
外国人選手を4人補強
投手2人、野手2人を補強。
コディ・ポンセ
投手補強1人目としてポンセを獲得。
20年にMLBデビューした際はまずまずの成績を残したのですが、昨季は期待を裏切る結果となり今オフ日本へ移籍となりました。
与四球は少なく持ち球も多いので先発向きという印象で、投手としての致命的な欠点も見当たりません。
ただ、速球の質には注意が必要であり、真ん中に集まりやすい傾向があるのは少し気になるところ。制球面の甘さを改善できなければ、不調だった昨季の二の舞となるかもしれません。
ジョン・ガント
投手補強2人目は大物・ガント。
MLB通算173登板と実績十分にもかかわらず、まだ今年で30歳と若さもある点はかなり魅力的。
MLBでは先発とリリーフ、どちらでも経験はありますが、リリーフの方が良い成績を残している印象。ただ、持ち球の豊富さやゴロアウトの多さを考えると、まずは先発で試したいところでしょう。
一方、弱点としては与四球率の悪さが挙がります。ゴロピッチャーでもあるのである程度の出塁は覚悟の上で、そこからどこまで得点を防げるかがポイントとなりそうです。
レナート・ヌニエス
野手補強の目玉としてヌニエスを獲得。
19年には31HRを記録したこともあるスラッガー。ただし、今季はMLBで55打席しか立てておらず、マイナー生活が大半でした。
長所はやはり長打力で、ホームランを打つという能力に関しては今オフの来日外国人の中でもトップクラスでしょう。
一方、弱点は多くの方がもう予想できているようにコンタクトで、ある程度の三振数は覚悟が必要。また、守備に関して最近は一塁が多いですが、上手くないので出来ればDHで起用したいところです。
アリスメンディ・アルカンタラ
野手補強2人目には便利屋のアルカンタラを獲得。
MLBデビュー年の14年には10HRを放ちましたが、その後は結果を残せず。18年以降はMLB出場なしとなっています。
内外野守れるユーティリティープレイヤーの両打ちなので、色々な起用に対応できそうなのは大きな魅力。チームの隙間を埋める役割に期待です。
ただ、肝心の打撃はAAAで毎年10HRを打てる力があるとはいえ物足りない印象です。チームの主軸を張る役割はあまり期待できないと思います。
既存の外国人選手について
既存の外国人選手ではアーリンとロニー・ロドリゲスが退団となった一方、ブライアン・ロドリゲス(投手)と王柏融(外野)は残留が決定しています。
また、バーヘイゲンについては保留者名簿から外れた後も残留に向けての交渉を続ける方針を示していましたが、カージナルスとメジャー契約を結んだため退団が決定。
総括
稼働率の落ちた功労者を放出し心機一転若手重視に切り換えるという戦略は一応理解できます。がしかし、ここまで外国人補強にコストを費やすとは予想外でした。
プロ野球球団である以上勝利を目指すという姿勢を示したのだと思いますが、勝利と育成のバランスをどのように取っていくのかいまいち分からない動きにも感じます。
ビッグボスの采配やフロントの思惑など読めないことだらけなので、現状では肯定も否定もできないといった印象です。