【巨人】2020年の戦力構想を分析!

今回は、ジャイアンツ2020年シーズンを戦力分析!

連覇を狙うチームの不安点を中心に分析していきます。

ジャイアンツの移籍情報

ジャイアンツの主な移籍情報
in out
パーラ 外野 阿部慎之助 捕手
サンチェス 投手 山口俊 投手
ビエイラ 投手 マシソン 投手
太田龍 投手 ゲレーロ 外野
ディプラン 投手 ビヤヌエバ 三塁
支配下登録 ヤングマン 投手
モタ 外野 森福允彦 投手

主力の退団で戦力ダウン

阿部とマシソンが引退、山口はメジャー挑戦、ゲレーロとは交渉が折り合わず退団となり、大きな戦力ダウンとなっています。

絶対的レギュラーとして活躍していたのは山口だけですが、精神的な役割を担っていた選手もおり、彼らの穴を埋めることはかなりの難題です。

新外国人がカギを握る

FA選手の獲得が失敗に終わったため戦力アップは実質新外国人の獲得のみとなっており、パーラとサンチェスには大きな期待が寄せられています。

パーラはゲレーロと異なり巧打タイプの打者です。2019年はナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献し、登場曲「ベイビー・シャーク」に合わせて踊るシャーク・ダンスが話題となっていました。ジャイアンツでも戦力としてだけでなく、話題面でも注目が集まりそうです。

山口の穴を埋めるために獲得したサンチェスは昨年韓国で17勝を挙げた先発。持ち味は完成度の高い投球で、150キロを超える直球だけでなく多彩な変化球や制球力も評価が高いです。

もう1人新外国人ではないのですが、モタも1軍の新戦力として注目です。育成選手ながらキャンプから長打力を発揮し、見事支配下に昇格。まだまだ荒削りな選手ですが、持ち前の長打力がハマれば大きな戦力となる可能性を秘めています。

スタメンを予想

開幕スタメンの予想だけでなく、攻撃的オーダーも用意してみました。

開幕スタメンの予想

開幕スタメンの予想
打順 選手 守備位置
1 吉川尚
2 坂本
3
4 岡本
5 パーラ
6 中島
7 亀井
8 小林

1番の注目はやはりパーラの打順でしょう。現状では岡本の後ろを任せ、クラッチヒッターとしての役割が期待されています。ゲレーロと比べて長打力は劣っているものの、安定性ではパーラに軍配が上がります。彼がしっかり機能すれば、昨年以上に効率よく得点を積み重ねる打線となりそうです。

打線で不安なポイントがあるとすれば、ファーストとセカンドです。

一塁手は本命不在となっており、現段階では一応中島と予想していますが、開幕では誰が起用されているのか予想しづらいです。モタ北村など楽しみな選手が現れつつあるものの、他のポジションと比べると力不足は否めません。

一方の二塁手は吉川尚が健在であればリードオフマンとしての働きが期待でき大きな心配はいりません。しかし、彼は故障が多く、1年間フルで起用できる可能性は低いです。控え陣では大きく力が劣るため、吉川尚が離脱した場合は二塁手が大きな穴となり、打線が見劣りしてしまいます。

攻撃的オーダーを考察

攻撃的オーダー
打順 選手 守備位置
1
2 坂本
3 パーラ
4 岡本
5 亀井
6 モタ
7 大城
8 吉川尚

上記のオーダーでもほとんど問題がないと思いますが、せっかくなのでさらに攻撃的なオーダーを考えてみました。

この打線の注目は丸とパーラの打順です。丸の出塁力をより活かすため1番に置き、パーラには坂本と岡本の橋渡し役を任せます。パーラが前評判通りアベレージを残せるタイプの打者であれば、このような思い切ったオーダーも試して欲しいと思います。

ただ、このオーダーには1つ不安点があり、岡本の後の5番に誰を起用するのかが難しいです。昨年の成績を踏まえれば亀井になりますが、左投手が苦手と大きな弱点があるため、岡本が勝負を避けられるリスクがあります。一塁手候補の誰かがブレイクした場合はその選手を5番に据えた方が良いかもしれません。

得点力アップのカギは?

現状でも高い得点力を誇る巨人打線ですが、その得点力をさらに高めるためには、

  • パーラが前評判通りの活躍
  • 吉川尚が長期離脱しない
  • 一塁手で誰かが一本立ち

以上の点がカギを握っていると思います。

先発ローテーションを予想

菅野ー田口ーサンチェス
桜井ー鍬原ー戸郷

しっかりとした核が決まっている野手陣とは違い、先発陣は苦しい台所事情となっています。

本来であれば菅野を大黒柱として期待したいところですが、昨年の状態を考えれば過度な期待は禁物。一方で、山口の退団により他にローテの柱となる投手は見当たらないため、菅野にかかる負担はかなり大きくなっています。

菅野の負担を減らす先発として期待されるのがサンチェスです。韓国で見せた実力を日本でも発揮できれば、菅野に次ぐ柱となり先発陣に安定をもたらすかもしれません。しかし、日韓の野球にはレベルの差があるため、カタログスペック通りに活躍できるのかはまだ不確実です。

先発復帰した田口戸郷や高田といった若手の成長など先発陣には楽しみな面もありますが、シーズン終盤の勝負所で誰を信頼できるのか大きな課題を抱えています。

勝ちパターンを予想

7回:沢村 8回:中川 9回:デラロサ

昨シーズンの序盤は抑えに大きな不安を抱えており、中川が孤軍奮闘する状況となっていました。しかし、シーズン途中加入のデラロサが抑えに固定されてからは勝ちパターンが安定を見せました。そして、今年も同様に中川とデラロサが中心となりそうです。

ただ、7回以前の勝ちパターンがやや心許ない状況となっています。順調であれば沢村に任せると思いますが、それ以外の選択肢がやや乏しい状況です。昨年は田口や大竹を中継ぎに回すなど必死のやり繰りでリリーフ陣を運営しており、今年も同様のやり繰りが求められそうです。

まとめ

野手陣には大きな心配はいりませんが、投手陣にはいくつかの不安を抱えています。

ただ、苦しい投手陣事情というのは現状の話で、外国人や楽しみな若手が機能すれば杞憂に終わるかもしれません。

昨年と比べてダウンしているとはいえ戦力はリーグNo.1であり、首脳陣がしっかり運用できるかが優勝へのカギだと思います。

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