オリックス・バファローズ2022オフの移籍情報と補強ポイントをまとめました!
オリックス・バファローズの移籍情報【2022-23】
現在の支配下枠は63選手。
※投手は左投を表しています。
残留選手
去就が注目されながらも残留となった主力をまとめました。
| 選手 | 守備 | 契約情報 |
|---|---|---|
| ワゲスパック | 投手 | 1年 1億3000万円 |
新加入選手
| 選手 | 守備 | 前所属 |
|---|---|---|
| J・コットン | 投手 | SFジャイアンツ |
| J・ニックス | 投手 | パドレス3A |
| 齋藤響介 | 投手 | 盛岡中央 |
| 日高暖己 | 投手 | 富島 |
| 曽谷龍平 | 投手 | 白鴎大 |
| 森友哉 | 捕手 | 西武 (国内FA) |
| 石川亮 | 捕手 | 日本ハム (トレード) |
| F・シュウィンデル | 一塁 | カブス |
| 内藤鵬 | 三塁 | 日本航空石川 |
| 杉澤龍 | 外野 | 東北福祉大 |
| 渡邉大樹 | 外野 | ヤクルト (現役ドラフト) |
| 茶野篤政 | 外野 | 独立L徳島 |
| M・ゴンザレス | UT | ヤンキース |
| 育成契約 | ||
| 小野泰己 | 投手 | 阪神 |
| L・セデーニョ | 一塁 | Dバックス3A |
| 上野響平 | 遊撃 | 日本ハム |
| 西濱勇星 | 投手 | 独立L群馬 |
| 才木海翔 | 投手 | 大阪経済大 |
| 入山海斗 | 投手 | 東北福祉大 |
| 村上喬一朗 | 捕手 | 法政大 |
※茶野は育成ドラフトで指名されたものの、開幕前に支配下昇格。
退団選手
| 選手 | 守備 | 移籍情報 |
|---|---|---|
| 増井浩俊 | 投手 | 戦力外-引退 |
| 中村勝 | 投手 | 戦力外→独立L士別(兼任監督) |
| 澤田圭佑 | 投手 | 戦力外→ロッテ(育成) |
| バルガス | 投手 | 自由契約 |
| 張奕 | 投手 | 人的補償→西武 |
| 能見篤史 | 投手 | 引退 |
| ビドル | 投手 | 自由契約→ARI(マイナー) |
| 海田智行 | 投手 | 戦力外-引退→ 関メディベースボール学院C |
| 齋藤綱記 | 投手 | トレード→日本ハム |
| 伏見寅威 | 捕手 | 国内FA→日本ハム |
| 松井雅人 | 捕手 | 戦力外-引退→球団職員 |
| ラベロ | 一塁 | 自由契約→SD(マイナー) |
| バレラ | 内野 | 自由契約 |
| 大下誠一郎 | 内野 | 現役ドラフト→ロッテ |
| 吉田正尚 | 外野 | ポスティング→BOS ※譲渡金 1537.5万ドル |
| マッカーシー | 外野 | 自由契約 |
| 西村凌 | 外野 | 戦力外 |
| 育成選手 | ||
| 榊原翼 | 投手 | 戦力外-引退 |
| 谷岡楓太 | 投手 | 戦力外 |
| 松山真之 | 投手 | 戦力外 |
| 鶴見凌也 | 捕手 | 戦力外 |
| 廣澤伸哉 | 内野 | 戦力外 |
※マッカーシーはTEXとマイナー契約を結んでいたものの、リリースされる。
育成選手関連
育成降格
以下の選手とは自由契約後に育成で再契約。
| 選手 | 守備 | 備考 |
|---|---|---|
| 椋木蓮 | 投手 | 9/30 TJ手術 |
| 中川颯 | 投手 | 22年は1軍登板なし |
| 富山凌雅 | 投手 | 10/20 TJ手術 |
補強ポイント&ToDoリスト
吉田正尚のMLB挑戦もあり、やはり打撃陣の強化が優先事項となっています。
先発ローテの強化
- 颯一郎、ワゲスと先発からリリーフ転向が相次ぐ
- 増井、中村勝とベテランが退団
- 椋木はTJで全休、竹安もオフに肘の手術
- 舜平大や育成の辻垣ら有望株が一応控えている状況
- 黒木の先発再挑戦のようにリリーフからの転向も今後増えてきそう
由伸・宮城・山岡・田嶋・福也の5枚看板はクオリティ抜群ですが、上記のような現状を見ると枚数に関してはあまり計算できない状況。先発投手の補充は早急に行うべきだと思います。
実際の補強としてはすでにドラ1で即戦力左腕の曽谷を指名していますが、彼以外に特に動きはなし。やはり枠も空いていることから外国人スターターを最低1枚は連れてくるのが濃厚であり、先発補強の肝となりそうです。
正尚の穴埋めとFA参戦
日本一に輝いたものの攻撃陣には苦労した時期も多く、吉田正尚への依存度も高かったと思います。そんな状況から正尚が抜けるとなるので、当然大きなテコ入れが必須。球団も積極的に国内FA市場へ参戦していきました。
- 森友哉の獲得
地元出身ということもあり、争奪戦にすらならず。捕手のグレードUPと長打成分の確保に成功。 - 近藤健介の獲得は失敗
福良ルートで優位に立った時もあったようですが、最終的にはソフトバンクの札束攻勢に敗北。
FA補強の結果は森を獲得、近藤は逃すという1勝1敗の形となりました。2人獲得できて初めて穴埋め完了と球団は考えているようだったので、まだ穴埋めは不十分。次なる策として外国人スラッガーの補強に話題が移っていきます。
外国人スラッガー
| 選手 | 打率 | 打席 | HR | 三振 | 出塁率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マッカーシー | .225 | 212 | 4 | 58 | .344 | .687 |
| バレラ | .205 | 127 | 1 | 11 | .294 | .570 |
| ラベロ | .138 | 71 | 1 | 20 | .296 | .503 |
外国人打者の補強で個人的に注目しているのがどのような打者タイプを選択するのかという点です。ラベロ辺りの補強からコンタクト力を重視しているものの、上記のように芳しくない数字が並んでいることから、補強方針の見直しを図る可能性もあるでしょう。
このままコンタクト路線を続けるのか、それとも長打力重視へ変えて行くのか。ここの選択は正尚の穴埋めや打線の強化を狙う上で、見逃せない大きなポイントとなりそうです。
補強の評価
吉田正尚の退団という難題を積極的な補強で穴埋め。
投手陣
- 曽谷龍平をドラフトで指名
- コットン、ニックスを補強
ドラフト1位で即戦力左腕の曽谷を獲得しましたが、その後は将来性重視の指名。特に出力の高い投手をかき集めており、彼らを育て上げた時に一体どのような投手陣となるのか。期待が膨らむドラフトだったと思います。
ただ、視点を短期的な部分に移すと、現状の先発ローテの枚数についてやはり不安も覚えます。育成投手が多いチームなので、彼らを稼働していくと思いますが、緊急事態にまで対応できるのかは気がかりなところです。
野手陣
- 森友哉をFAで獲得
- シュウィンデル、ゴンザレスを補強
やはり最注目は正尚の穴埋めでしょう。当初目論んだ森&近藤の両獲りこそ失敗に終わりましたが、森に加えシュウィンデル、ゴンザレスとMLBでの実績豊富なスラッガーの獲得に成功。フロントとしては出来ることはやったと言える動きだと思います。
フランク・シュウィンデル
コンタクト力と長打力を併せ持つスラッガーで、速球に対し無類の強さを誇っています。一方、変化球対応については少しバリューの落ちる打撃になるので、様子見といった感じです。
また、最大の懸念点は腰の状態。昨季は腰痛に悩まされた結果、数字を大きく落としたので、健康を取り戻せているかが大きな注目ポイントとなるでしょうか。
マーウィン・ゴンザレス
コンタクト、長打ともにシュウィンデルと比べると見劣りしますが、ゴンザレスの最大の売りは両打で内外野が守れるという点です。
打線のコアを任せるのは少し荷が重いですが、機能してくれれば起用の幅を広げられる存在だと思います。
総括
補強の評価でも触れましたが、正尚の穴埋めという難問に対しフロントはほぼ完璧な仕事を見せたと言えるでしょう。
後は森とシュウィンデルが健康なら、打線のクオリティも問題なしだと思います。
一方、野手と比べると投手補強は少し微妙な印象も。勝利と同時に育成にも力を入れるというスタンスだと思いますが、もう少し即戦力投手の補強に力を注いでも良かったのではないでしょうか。
由伸のMLB挑戦も間近に迫っているので、投手育成がどこまで進展していくかも、常勝チームを目指す上で見逃せないポイントとなりそうです。


