【阪神】2019年オフの補強情報

タイガースの2020年
悲願の優勝は近くもあり遠くもある。

 浮き沈みが激しかったタイガースですが、結果的にはAクラスに滑り込みました。優勝に向けて弱点が明確なだけに今季こそ効果的な補強を!今回はタイガースの補強ポイントについて徹底検証していきます。

タイガースの補強情報 【2019-2020】

残留

タイガース 残留
選手守備
ガルシア左投手
マルテ三塁手

ガルシア

先発としては期待外れでしたが、終盤に見せた中継ぎでの活躍が評価され残留が決定しました。本人が先発起用を希望していることから、基本的には先発での起用となりそうです。

マルテ

離脱により規定打席には届かなかったものの、チーム内では上位の成績を残したため残留が決定しました。ボーアの加入により一塁手以外での起用が増えそうです。

補強

タイガース 主な補強
選手守備備考
J.ボーア一塁手前エンゼルス
G.サンズ外野手前キウム(韓国)
J.エドワーズ右投手前インディアンス3A
R.スアレス右投手前ソフトバンク
J.ガンケル右投手前マーリンズ3A
中田賢一右投手SBからトレード
西純矢右投手ドラフト1位

ジャスティン・ボーア

マーリンズ時代にイチローと同僚であったことから神戸で一緒に自主トレをするなど親日家としても有名な選手です。

メジャーで5年連続2桁本塁打を記録するなど長打力には定評がある一方で、左投手への弱さや守備が苦手など不安点が多い選手でもあります。

ジェリー・サンズ

2019年は韓国のキウムでプレイしており、打点王のタイトルを獲得しました。韓国産の外国人ということでロサリオの名前が思い浮かびますが、選球眼や守備はサンズの方がやや良い数字を残しています。

ジョン・エドワーズ

長身から150キロオーバーの直球を放るパワーピッチャー。高い奪三振率を記録するリリーバーなので、PJの後釜として期待したい投手です。

ロベルト・スアレス

2016年にソフトバンクでブレイクするも翌17年にトミージョン手術を受けました。術後は思ったような成績を残せず、19年は先発に挑戦するも上手くいきませんでした。阪神では基本的に中継ぎの方針ですが、場合によっては先発起用の可能性もありそうです。

ジョー・ガンケル

メジャー経験はなく2019シーズンは3Aでプレイしていました。196センチと高身長で、3Aの4シーズンで与四球率が1.19と制球力を武器にする先発投手です。

中田賢一

2019年は1試合しか登板機会がなく一軍では自身最低の成績でしたが、二軍ではタイトルを獲得するなど奮投を見せていました。

西純矢

投打ともにセンスを感じる選手ですが、プロでは投手一本で行くようです。1年目はまずじっくりと二軍で育成する方針だと思います。

退団

タイガース 主な退団
選手守備退団移籍先
鳥谷敬内野手自由契約ロッテ
メッセンジャー右投手引退
高橋聡文左投手引退
P.ジョンソン右投手自由契約パドレス
ドリス右投手自由契約ブルージェイズ
ナバーロ内野手自由契約メキシコL
ソラーテ内野手自由契約ブレーブス(マイナー)
岡本洋介右投手戦力外引退
歳内宏明右投手戦力外IL香川
小宮山慎二捕手戦力外引退
山崎憲晴内野手戦力外引退
森越祐人内野手戦力外西武
横田慎太郎外野手引退

鳥谷敬

色々とこじれてしまった結果退団することになりました。大幅減俸ではなくいきなり引退勧告をしたのはやや驚きでしたが、球団としては苦渋の決断だったと思います。

メッセンジャー

球団の戦略面からしても予想外の引退だったと思います。毎年当たり前のように計算できる存在だっただけに大きな痛手となりそうです。

P.ジョンソン

来日1年目から大車輪の活躍を見せるも家族の事情等から退団となりました。

無事パドレスからメジャー契約を勝ち取りました。近年アジアの野球を経由した投手がMLBの舞台で躍動しているので、PJもこの流れに続けるか注目です。

ドリス

ドリスも米国復帰に興味を持っていることから退団となりました。高い能力を持ちながら欠点も多く評価が難しい投手ですが、スプリットはMLBでも大きな武器となりそうです。

タイガースの補強ポイント

  • 先発投手の層を厚く
  • 中継ぎの再整備
  • 長距離砲

先発投手の層を厚く

メッセンジャーの引退によって確実に計算できる先発が西のみとなっています。候補は多くいますが実績が乏しい先発も多いので、数枚先発実績のある投手を獲得したいところです。

層を厚くする先発として中田をトレードで獲得しました。また、外国人先発としてR.スアレスJ.ガンケルを獲得しましたが、外国人枠を考慮すると保険の意味合いが強い補強だと思います。

中継ぎの再整備

ジョンソンとドリスの退団により再整備が必要です。若手、ベテランともに結果を残した中継ぎも多いので、現状でも駒は揃っています。ただ、より質を充実させるためにも一人は外国人リリーバーを獲得すると思います。

外国人リリーバーとしてパワーピッチャーのJ.エドワーズを獲得しました。奪三振率が高い傾向にあるので勝ちパターンとしても期待できそうな投手です。

長距離砲

長距離砲不在はチーム長年の課題です。大砲候補の若手が伸び悩んでいる現状では外国人スラッガーの獲得が必要不可欠です。優勝目指す上でも重要な補強ポイントで失敗は許されません。

長距離砲として実績十分のJ.ボーアを獲得しました。マルテの残留も決定したことからこれ以上獲得する可能性は低いと予想していましたが、追加で韓国からG.サンズも獲得しました。

タイガースの補強候補

タイラー・オースティン

 長距離砲候補として調査をしていましたが、DeNAへの入団が決まり獲得には至りませんでした。いくつかのメディアではオースティンに阪神が振られたという論調も見られましたが、個人的見解では違うと思います。

  • ボーアが大本命だった。
  • ロサリオと共通の弱点が多い。

以上の2点により、オースティン獲得には積極的に動いていなかったのではと考察しています。

アデルリン・ロドリゲス

 こちらも長距離砲候補として調査をしていましたが、ボーア獲得、マルテ残留により獲得を見送りました。一方、A.ロドリゲスはオリックスと契約合意しました。

牧田和久

 先発、中継ぎともに経験豊富なため獲得に動いていましたが、楽天への入団が決まり獲得は失敗しました。個人的な考察として繋がりが深い楽天の石井GMとかなり早い段階で話が決まっていたと思うので、獲得はほぼノーチャンスだったと思います。

外国人投手はNPB経験者?

 外国人投手についてはジョンソンの去就次第ということもありやや遅れています。この遅れを挽回するための方法としてNPB経験者の獲得も検討しているようです。

  • ロベルト・スアレス(前ソフトバンク)
  • アリエル・ミランダ(前ソフトバンク)
  • マイク・ボルシンガー(前ロッテ)

など先発、中継ぎ問わずに調査を行った結果、ここ数年は不振ながらも潜在能力を評価してスアレスを獲得しました。

タイガースの2020年シーズン注目ポイント

  • 藤浪の復活
  • 勝ちパターンの再整備
  • 大山 VS 外国人野手
  • 糸井と福留の役割
  • 外国人野手と長打力

藤浪の復活

彼の復活が一番の補強だと思います。臨時コーチの山本昌の指導により良い方向に向かっていると明るい報道もありますが、実際に試合で投げてみないことには分からないと思います。

勝ちパターンの再整備

ジョンソンとドリスが退団したことから勝ちパターンの再整備を考えなければなりません。競争や新戦力などによってどのような勝ちパターンを構成するのか注目です。

大山 VS 外国人野手

ボーアの獲得によりマルテは三塁で起用する方針。よって、大山とマルテが三塁のポジションを争う図式となります。個人的には競争よりも共存を考え、大山の二塁再挑戦の方が面白いと思います。

糸井と福留の役割

糸井は故障、福留は衰えによってフル出場が厳しい状況です。彼らが限られた出場機会でどのような役割を担うのか注目です。また、中堅の選手たちが彼らの出番を奪う活躍ができるのかにも注目したいです。

外国人野手と長打力

やはり優勝できるかどうかは外国人野手次第だと思います。投手陣はリーグトップクラスの質を誇っているので、野手陣の頑張りに期待です。外国人野手を中心にどこまで長打力を強化できるのかが2020年のタイガース最大の注目ポイントです

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