【ドラゴンズ】加藤のトレードについて【ロッテ】

珍しくドラゴンズが的確なトレードを敢行!

サプライズ的なトレードに興奮した勢いそのままに、
今回はこのトレードの背景や狙いを探っていきたいと思います!

ドラゴンズが加藤翔平を獲得!

走攻守三拍子揃った外野手で、センターでの起用も多いことやスイッチヒッターなのも魅力的。2軍ではOPS10割を超えており打撃についてはそこそこ期待できるかもしれませんが、1軍で中々結果を残せていない点は気になります。また、時折やらかし癖があるのも注意点。

ドラゴンズ的には藤井淳志と被る点が多いので、若くなった藤井を獲得したような感じですかね。

マリーンズが放出した理由

マリーンズの外野陣は飽和状態となっているので、状況を箇条書きで整理してみました。

  • レギュラーはライト・マーティン、センター・荻野、DHと併用だがレフト・角中
  • 第4の外野手には岡
  • 打撃優先なら菅野、走守なら和田も
  • 福田は今季出遅れているが、複数年契約のため放出できず
  • 藤原、髙部と楽しみな若手も

以上を踏まえると、30歳の加藤翔平には中々継続的な出場機会を与えられない状況となっており、余剰戦力となっていました。

ドラゴンズが獲得した理由

これについては明確ですね。今季は兎にも角にも打線に苦しんでおり、特に外野の両翼は悲惨な状況。頼みの綱であった平田やガーバーの状態も一向に上がってくる気配は無く、テコ入れが急務な状況でした。

また、両翼が酷すぎてあまり目立っていませんが、大島のセンター守備もかなり限界に近付いており、出来ればセンターでの実績もある選手が欲しかった。

こうした点を踏まえると、加藤翔平はドラゴンズのニーズにピッタリの選手だったと思います。

マリーンズが加藤匠馬を獲得!

球界トップレベルの強肩を誇る捕手ですが、それ以外に課題が多い。盗塁阻止率はあまり高くないですが、そもそも企図数自体が少ないため盗塁の抑止力にはなります。送球の精度も年々向上しており、ハマった時の二塁送球には一見の価値ありです。(時々センターに送球しちゃうこともあるのが悩ましいところ。)ただ、送球以外の捕手守備に関してはあまり評価が高くなく、この点が今回の放出にも繋がっていると個人的には思います。後、打撃については全く期待できません。(今年は2軍でちょっとだけ成長が見られている気はしますが。)

マリーンズ的には江村と被っている点が多いと思います。江村より捕手能力は低いですが、その代わり走力やUT性などは加藤匠馬の方が上なので起用法の選択肢は多いかもしれません。

ドラゴンズが放出した理由

数年前まで捕手に苦しんでいたドラゴンズですが、現在は豊富なタレントが揃っているポジションとなっているので、状況を箇条書きで整理してみました。

  • 正捕手に木下
  • 桂が今季は第2捕手に
  • 打撃優先ならアリエル、経験なら大野奨も
  • 石橋、郡司と楽しみな若手も
  • 山下の獲得で枚数に余裕が

昨季の前半戦辺りまでは正捕手候補として期待されていましたが、後半戦に木下拓哉が正捕手に収まってからは2番手以降に格下げ。今季は桂の成長や打力重視の方針により1軍での居場所も無く、開幕からずっと2軍生活が続いており、余剰戦力となっていました。

マリーンズが獲得した理由

正捕手には田村がいますが、最近は故障も多い状態。そして、田村以降の捕手は団子状態となっており、2番手捕手が不在という状況になっています。次期正捕手として佐藤に多くの期待が集まっていますが、捕手として1軍はまだ厳しく将来を考えると今は2軍でじっくり育てたい段階だと思います。

ただ、そうなると1軍の捕手が回らなくなる危険性があるので、一応1軍での経験がある加藤匠馬は面白い存在だったのでしょう。また、盗塁阻止率リーグワーストのマリーンズにとって強肩の捕手は大きな魅力だったのかもしれません。

総括

ドラゴンズファンとしてはちょっと得したトレードだなと感じます。ただ、お互い余剰戦力を放出して補強ポイントを埋めた形のトレードなので、Win-Winのトレードだと評価できるでしょう。

最後に
加藤翔平、ドラゴンズにようこそ!
加藤匠馬、パリーグでもバンバンを盗塁を刺してこいよ!
と両選手にエールを送って終わりたいと思います。

2021年の他の移籍についても短くではありますが、以下の記事で解説しています。こちらもぜひ見てもらえると嬉しいです!

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